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留学報告

The University of Western Australia短期留学報告

三浦 雄一郎

留学報告みなさん、こんにちは。
私のことはご存じない方が多いかと思いますが、2007年5月から2010年9月まで大学病院周産母子センターNICUに勤務し、産婦人科で3ヶ月研修させていただいた者です。現在は宮城県立こども病院新生児科に勤務しております。

今回、私が短期留学についてご報告の機会をいただいたのは、2009年からThe University of Western Australiaに留学されていた、齋藤昌利先生にお誘いいただき、同大学の実験に参加させていただく機会に恵まれましたので、その時の経験をご報告させていただきます。


今回、私たちは6月30日から7月22日にかけて先方の妊娠ヒツジを用いた実験に参加させていただきました。齋藤先生の留学報告にもありますように、The University of Western AustraliaはUniversity of Cincinnati School of Medicine、Maastricht University Medical Centerと共同で研究費とマンパワーを集中させて、大規模な実験を行っております。私が参加した実験は、@ヒツジ母獣に抗生剤を3つの方法(経静脈投与、羊水腔内投与、経静脈+羊水腔内投与)でそれぞれ投与し、母獣、胎仔、羊水腔内それぞれの濃度を経時的に測定するものと、A羊水腔内にウレアプラズマやLPS、カンジダなどを注入することで子宮内炎症を人工的に作成し、その結果、胎仔の各臓器にどのような変化がみられるのかを観察するものとの2種類でした。前者では毎日4件の胎仔手術に参加し、後者では毎日10件前後のAutopsyをさせていただきました。私は大学病院勤務の間、齋藤先生とともに小児科の松田直准教授のもと、ヒツジ胎仔を用いた生理学実験に携わっておりましたが、東北大学では非常にきめ細やかな管理を行って慢性実験系を作成してデータを出していました。しかし、今回経験した彼らの実験は主に急性実験で、時に少し大雑把に見えるほど大量の検体を短時間で処理していくもので、このように全く違うスタイルの実験に参加出来たことは非常に貴重な経験でした。また、およそ3週間の間、全く臨床から離れてヒツジの手術やAutopsyにどっぷりつかるということ自体、初めての経験で、臨床と並行して実験を行い、データを出すことの難しさが改めて身にしみました。

留学報告 留学報告

 

留学報告朝から晩まで(帰国の日まで)がっちりと実験漬け、というタイトスケジュールでしたが、それでも実験の合間には齋藤先生にパース市内を案内していただきましたし、また一つ屋根の下で暮らすアメリカやオランダの研究者たちと毎晩のようにビールやワインを片手に語り合うことも出来、とても貴重な経験をさせていただいたと思っております。

今回の短期留学に当たり、お声を掛けていただき、また現地では何から何までお世話になりました、齋藤昌利先生にはこの場をお借りして拝謝いたします。また、八重樫伸生教授、松田直准教授、埴田卓志先生、斎藤潤子部長はじめこども病院新生児科の皆様にもこの場をお借りして深謝申し上げます。今回の経験を活かして、今後一人前の研究者となれるよう精進することでこのご恩に報いたいと考えております。ありがとうございました。