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留学報告

フランス クレルモンフェラン留学報告

早坂 真一
留学報告
オーベルニュ大学医学部

僕は08年11月下旬から09年2月にかけてフランス、オーベルニュ地方のクレルモンフェランという町にあるオーベルニュ大学医学部及び大学病院へ内視鏡手術習得を目的とした留学をさせていただきました。2か月と少しの短期間ではありましたが、大学病院での手術見学、及びEuropean University Diploma of Gynecological Operative Endoscopyという日本の内視鏡専門医に相当する資格をとるための2週間の講義、実習、試験に参加してまいりました。

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オーベルニュ大学医学部
付属大学病院 産婦人科棟
オーベルニュ大学病院の産婦人科は単独で診療棟を持っており、そこで内視鏡手術、産科診療、生殖医療などが行われておりました。産科などと別個に主に内視鏡手術だけをする2部屋からなる手術室があり、朝から夕方まで手術が行われ1週間で30件ほどの手術が組まれておりました。そこで大変レヴェルの高い内視鏡手術が連日組まれており大変勉強になりました。一つの部屋では2~3人の教授をはじめ他のスタッフが研修医を相手に大きな手術が組まれおり、僕は主にこの部屋に朝から夕方まで居て勉強させていただきました。もう一つの部屋では僕くらいのスタッフが研修医や僕のような留学生を相手に卵巣、ヒステロなどの比較的小さな手術を数多くやっておりました。自分と同学年くらいの人の手術も興味深く見学させてもらいましたが、自分のやってきた手術よりも丁寧な剥離による臓器、周囲組織間の解剖関係をはっきりとさせた理にかなった手術をしている印象がありました。

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オーベルニュ大学医学部内の内視鏡教育センター
European University Diploma of Gynecological Operative Endoscopy取得のための2週間の講義もなかなか充実したものでした。ヨーロッパ、アフリカを中心に(スペイン語を話す人々は人数が多いので別な時期の開催でした。)100人くらいの若いドクターが集まり、フランス語、英語での講義、実習に参加しておりました。講義は朝から夜までぎっしり組まれており、後半になり豚を使った実習も入ってくると机に向かって講義を聞くという時代から遠くなった身にはなかなか堪えました。試験は内視鏡手術に関する論文1本提出+筆記試験からなり、異国の地で久々に緊張感のある試験勉強をするという経験もさせていただきました。


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旅行で行ったモンサンミッシェル
フランスというと英語が通じず、人々とのコミュニケーションに苦労するというような印象を僕も抱いておりました。クレルモンフェランの町では確かに英語はほとんど通じませんでしたが、周りの人々は親切な人が多く、僕の片言のフランス語にも根気よくつきあってくれ、時には片言の英語まで持ち出してコミュニケーションをとってくれました。町での生活は当初思っていたような難しさは意外に少なかった印象をもちました。今ではたまに行ったブラッセリーのフランス料理や、毎日飲んだ地元のワイン、よく散歩した町の旧市街、クリスマスの時期の街の雰囲気などが良い思い出となっております。機会がありましたらまた手術を見学しに行ってみたいと思っております。最後になりましたが留学の際、岡村教授、八重樫教授、村上先生、寺田先生、結城先生、他医局の各先生方には色々ご助力をいただき大変感謝しております。また、クレルモンフェランでは研究室の先輩である松崎先生には色々気を使っていただき大変助かりました。松崎先生のご助力が無ければ、留学前の手続きから滞在中の様々な出来事に至るまでどれだけ大変だったことかと思うと今でもどきどきしてしまいます。