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海外学会報告

64th SRI参加報告

橋本 千明

3月15日から18日までの4日間、64th SRI(Society for Reproductive Investigation)Annual Scientific Meetingに参加させていただきました。

今年はアメリカのオーランドで開催されました。15日からの学会のために、日本を3月14日に出発する予定でしたが、当日午前3時に「経由地であるワシントンD.C‐オーランド便が運休」とのメールが…予定通り成田空港へは到着しましたが、アメリカで記録的大雪とのことで成田‐ワシントンD.Cも遅延、ワシントンからオーランドの便も軒並み運休しており、ワシントンの空港で12時間過ごしたのち、午前1時くらいにオーランドに到着するのが最善とのこと。英語力に不安のある私は、ワシントンで万が一その便も欠航になったら…と悩み、結局サンフランシスコ経由の便に変更してもらい、予定より7時間ほど遅れてなんとかオーランドに到着することができました。菅原先生も同じ便に変更となったので、とても心強かったです。

オーランドといえば暖かい、半袖!と思っていましたが、その寒波の影響で驚くほど寒く、現地の方はダウンなど着ており、Tシャツばかり持っていったことを後悔しました。今年1番寒いくらいの気温だったようです。そしてまた、アメリカと言えば肉!と考え、21時半からトマホークステーキを食べに行ったり、到着日の23時頃からハンバーガーを食べたりと、普段以上に活発な食生活を送ることができました。

学会には当教室からは、菅原準一先生、齋藤昌利先生、櫻田尚子先生、湊敬廣先生、渋谷祐介先生、和形麻衣子先生、越智さん、ドンさん、私と9名で参加しました。テーマはやはり周産期、生殖医療関連が中心で、今年も悪性腫瘍関連は1割程度でした。毎日ポスターセッションがありましたが、100題以上あるうち腫瘍は3題/日でした。ポスター発表のプレゼンターにIN-TRAININGというカードを掲げた方は今年も多かった印象ですが、IN-TRAININGとある場合には、評価者が4分程度の質疑応答を行っているということを今回初めて知りました。湊先生はIN-TRAININGで申し込まれていましたが、1人の方と10分以上の質疑応答をされており、一緒に聞いているだけでも勉強になりました。和形先生は口頭での発表でしたが、英語での質問にしっかりと受け答えされており、私もこうなれるように英語を頑張ろう!とまた決意を新たにしました。

その他、腫瘍のいくつかのセッションに参加してきました。私の研究分野に通じる子宮内膜癌のホルモン治療についての発表もありましたが、乳癌や前立腺癌のホルモン治療をスマートフォン、子宮内膜癌のホルモン治療を黒電話に例えており、他の分野と比較してまだ子宮内膜癌の治療の確立が遅れている現状と今後の展望をとてもわかりやすく学ぶことができました。また、PARP阻害薬やBRCAについての発表は今年も多く、現在行われている治験への理解をより深めることができたと思います。

 
     
 

 

また16日には、日本から参加されている他大学(東京大学、名古屋大学)の先生方と一緒に食事をする機会がありました。現在行われている研究など、同世代の先生方からも直接伺うことができ、刺激になりました。

最後に、今回学会への参加・発表の機会を与えてくださった八重樫教授をはじめ、医局の先生方に感謝申し上げます。