HOME>海外学会報告
海外学会報告
19th Congress of the Federation of Asia and Oceania Perinatal Societies(FAOPS)
参加報告
井ケ田 小緒里
2016年12月1日から4日間の日程で、台湾(台北市)にて開催された19th Congress of the Federation of Asia and Oceania Perinatal Societies(FAOPS)に参加させていただきました。台湾はとても暖かく、日本の沖縄とほぼ同様の気候でした。また、親日であることもあり、海外とは思えない過ごしやすさでした。
学会場は、台北国際会議センターで行われました。国際機関などの集まる信義という地区にあり、高層タワーとして有名な台北101のすぐ近くでした。
学会の参加者はアジアのなかでも台湾・中国・韓国・日本が多い様でしたが、バングラデシュやシンガポールなどからの参加もみられました。
初日にpre congress プログラムとして、胎児超音波の講習会があり、Mark Steven Sklansky先生とJin-Chung Shih先生による講義が1日かけて行われました。自分の低い英語力で内容をどれだけ理解できるのかが不安でした。しかし、かなり分かりやすいスライド・内容であったことや、あたり前のことですが、胎児超音波の基本は日本で学んだことと同じであったため、英語の勉強にもなりとても有意義な一日となりました。
2日からの本学会では、台湾・日本・韓国の周産期新生児医療プログラムとして、低出生体重児の予後や、シロッカー法とマクドナルド法との比較など15項目について意見を交換するシンポジウムも用意されており、同様に助産師プログラムもありました。規模があまり大きくないこともあり、活発に意見が交わされているのが印象的でした。
自分のポスター発表では、稚拙な英語で伝えると、英語力を察知してかなりゆっくりと分かりやすい英語で話してくれる方ばかりで、ありがたかったです。けれど、到底しっかり議論をできるレベルではなく、当たり前なのですが英語力の重要性を再確認しました。
また、他の方々の発表内容や質疑応答・討論を聞き、自分の専門分野を持ってより深い議論をできたら有意義な時間になることを感じました。当医局から、只川真理先生と一緒に参加させていただきましたが、只川先生の口頭演題は会場の方々との討論も盛り上がっており、先生のように口頭演題でしっかり発表ができるようになりたいと、尊敬する気持ちがより強くなりました。
発表が終わった後は二人で小籠包を食べに行き、また観光もしっかりしてきました。
台湾に行きたいという思いから始まった学会準備でしたが、初めての国際学会ということもあり、準備の段階から色々と学ぶことが多かったです。また、参加してみて自分の前にある壁がかなり高いことを知りました。今後はそれを少しずつでも超えられるように挑戦していきたいと思いました。
最後にこのような機会を与えてくださり、ご指導いただきました八重樫教授をはじめ医局の皆様に感謝申し上げます。