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海外学会報告

Perinatal Society of Australia and New Zealand (PSANZ) 18th Annual Congress
参加報告

東北大学病院 産婦人科 千葉純子

 

2014年4月6日〜9日にオーストラリア、パースで開催されたPerinatal Society of Australia and New Zealand (PSANZ)  18th Annual Congress に参加させていただきました。パースはオーストラリアの西海岸にある都市で、非常に美しく住みやすい街として知られています。
高層ビルが立ち並ぶ都市がある一方で、青い芝生が生い茂る広い公園が至る所にあり、さらに郊外に行くと活気のある港やブドウ畑などがみられる美しい街でした。街中は比較的清潔で、人々は親切で治安もよく、日本からの留学や移住が多いのも納得できます。
学会は、パース空港にほど近いCrown Metropol Perth Hotelで行われました。
カジノが併設されたリゾートホテルの一角で行われ、終始明るくのんびりした雰囲気でした。初めての海外学会で緊張していた私にとっては最適の環境だったと思います。

海外学会報告学会名の如く、オーストラリアとニュージーランドからの参加がほとんどでしたが、フィリピンやネパール、カナダなどの他の環太平洋地域からの参加も見られました。プログラムの内容としては、産科分野よりも新生児分野の演題が多いように感じましたが、新生児慢性疾患に対する新しいネブライザー治療や、自動的に新生児の体重・体組成を計算し、栄養投与量を算出する最新の保育器など、新生児医療の進歩を実感することができました。最先端の研究報告がある一方で、ネパールの農村で出産する人たちに配布する分娩キットの工夫などといった、発展途上国での周産期医療を支える報告もありました。また母子栄養やカンガルーケアなど、助産師・看護師などのコメディカルからの発表も多く、業種の関係なくプログラムを組まれているのが印象的でした。父親のカンガルーケアについての演題が2,3題あり、父親の関わり方に対する関心の高さを感じました。妊娠前の食生活と早産率の関係や、早産児の就学時や成人時の神経学的予後などの疫学的研究も多く、さまざまな研究方法を知ることができたのもまた有意義でした。

当医局からは、私千葉と、末永香緒里先生、齋藤昌利先生の3人が参加し、私と末永先生は7日と8日にそれぞれポスター演題、齋藤昌利先生は7日に口頭演題の発表を行いました。

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英語を聞くのも話すのもpoorな私にとって、海外の学会に参加するということは大変ハードルが高いものでしたが、会場の方はとても温かく、私のひどくつたない英語を一生懸命に理解し、親切に質問に答えてくださいました。
稚拙な感想になってしまいますが、英語力の重要性を再認識した学会でした。語学を身につけるだけで、日常生活はもちろんのこと、臨床においても自分の世界がどんどん広がっていくことを実感しました。
パースは齋藤昌利先生が以前留学しており、現在も共同実験を行っている地です。滞在期間中は、齋藤先生が現地ガイドさんの如くレンタカーを操り、ワイナリーやチョコレート工場など様々な観光スポットに案内してくださいました(齋藤先生に注文していただき、女2人だけワインを飲む という申し訳ない状況でした・・・)。いわゆる観光地だけではなくハンバーガーショップやスーパーマーケット、市場など、現地の人々に人気のスポットにも連れて行っていただき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

7日の午後には、齋藤先生が留学されていた、西オーストラリア大学の動物実験施設も見学させていただきました。私はまだ動物実験というものを目の当たりにしたことがないので、この場でこの施設のすばらしさを語ることは難しいのですが、羊を使った基礎研究がどのような流れで行われているのかということを知ることができ、これもまた有意義な時間でした。また滞在中には、現在留学中の新生児科の三浦先生と、齋藤先生の研究仲間であるDr. Matthew Kempとも交流する機会がありました。齋藤先生や三浦先生が、Matthew先生と冗談を言い合いながら会話し、時に討論する光景を目の当たりにし、留学を通じて海外に仲間ができることのすばらしさを実感しました。もちろんその裏側には先輩方の並々ならぬ努力があるものと存じますが、ちょっとした勇気や意欲で、さまざまなことに挑戦できるということを教えていただいた気がします。

海外学会報告以上、非常に稚拙な報告で大変申し訳ございません。このような私でも海外の学会に参加させていただいたということで、若手の皆さんにも勇気をもって国際学会へ挑戦していただける機会になればと存じます。
最後にこのような貴重な機会を与えてくださいました八重樫教授をはじめ、医局の皆様方に感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

末永 香緒里

今回4月6日から9日にかけて、オーストラリア・パースで開催された、Perinatal Society of Australia and New Zealandに、齋藤昌利先生、千葉純子先生とともに参加させていただきました。

本学会はオーストラリア、ニュージーランドの周産期に関わる医療スタッフが参加されている学会で、オーラルにもポスターにも、医師だけでなく助産師や看護師が積極的に参加されていたのが大変印象的でした。私と千葉先生はポスターセッションでの参加でしたが、私は先月のSGIを経験し少し度胸がついたものの英語は不慣れなため、緊張しながらの1時間余でした。私が興味深く思ったポスターのいくつかをあげますと、早産で出生した子供の予後について、学童期におけるADHDの有無やIQという指標から評価している複数のポスターや、海外ならではの肥満妊婦の問題について、”A big BMI means big challenges”という興味をひくタイトルをつけて論じているものがありました。一方、齋藤先生はオーラルで発表されていましたが、発表や質問された先生方との受け答えされている姿は堂々とされていて、先生のようにいつかこのような場で発表できるように勉強を続けていけたら、と思いました。

海外学会報告また、今回は以前パースに留学され現在も共同研究をされております、齋藤先生に同行させていただき、西オーストラリア大学の研究室にもお邪魔させていただきました。研究室の見学や、同研究室のMatt kemp先生、現在留学されております新生児科の三浦先生にお時間をいただき、研究室の様子や研究の話だけでなく、海外生活の話、留学について等、いろいろな話を聞かせていただくことができました。同研究室では多くの先生方と共同研究をされており、同じ実験系の中でえられる臓器ごとに各々の専門家が各々の研究室で解析、研究を進めているという学際的な研究内容について大変興味深く伺いました。

今回は海外の学会に参加させていただいただけでなく、他の研究室の先生方とも触れ合うことができ、貴重な4日間でした。最後にこのような機会を与えてくださいました、八重樫先生はじめ医局の先生方に大変感謝しております。ありがとうございました。