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産科長からのごあいさつ

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産科長の齋藤昌利です。

東北大学病院産科では年間850件を超える分娩を取り扱っており、その数は国公立大学の附属病院産科の中でもトップ5に入る数を誇っています。そのほとんどが、お母さんに合併症がある、妊娠中に病気が見つかった、早産の危険性がある、などといったいわゆるハイリスク妊娠・ハイリスク分娩と言われるケースです。さらに東北大学病院産科では宮城県の周産期ベッドの把握と患者さんへの最適な治療を目的に、一次施設・二次施設から高次施設への母体搬送が必要なケースのコーディネート事業も行っています。この依頼数は年間500件を超え、東北大学病院産科でも年間250件以上の母体搬送を受け入れています。特に、常位胎盤早期剥離といった1分1秒を争う症例を救急車で受け入れ、Grade A帝王切開という超緊急帝王切開システムも麻酔科・手術部・NICUと連携して行なっています。さらに、年間50症例程度、出産後の大量出血症例も受け入れておりまさに「総合周産母子センター」として機能しています。

こういった目まぐるしい業務の中でも国内のみならず、世界でもトップクラスの周産期成績を維持しているのは、我々産科スタッフのみならず、NICUスタッフ、ならびに地域の産科医が、よりよい周産期医療を提供しようという同じ目標を持っているからに他なりません。この高い次元で強い結束を共有することが私たちの強みです。これからもこの結束を武器に、最高水準の周産期医療を提供していければと思います。

 

産科長 齋藤 昌利

 

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