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婦人科長からのごあいさつ

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 長い間、婦人科長として当科の診療を先導された新倉仁先生のご異動に伴い、平成30年7月1日付けで婦人科長を拝命いたしました島田宗昭です。私は、平成28年8月に鳥取大学より東北大学に着任し、専門は婦人科腫瘍学です。

 婦人科分野に関しても専門化が進み、病院も集約化されてきております。当科においては、どの領域の専門性にも対応し、科学的に検証可能な、未来に繋がる最先端治療を提供できる体制を目指して参ります。

 婦人科腫瘍に関しては年間200例以上の新規のがん症例を取り扱っています。低侵襲手術にも積極的に取り組んでおり、センチネルリンパ節生検の婦人科悪性腫瘍への適用、広汎性子宮頸部切除術による妊孕能温存の有効性などを検討しています。腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術、ロボット支援手術による子宮頸癌に対する広汎子宮全摘出術など、更なる低侵襲化を目指しています。がんゲノム医療中核拠点病院に認定された当院では、患者さん一人一人に応じた個別化医療の実現を目指した診療・研究の推進に努めています。さらに、再発癌などの難治症例や希少症例に対しては積極的に臨床試験や医師主導治験に参加し新たな治療を検証しつつ、緩和病棟を有する大学病院としての特性を活かすことにより患者さんが最後まで安心できるような緩和医療にも積極的に取り組んでいます。

 生殖内分泌の領域では高度生殖補助技術(体外受精、顕微授精など)に加え、不妊症例における鏡視下手術(腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術)や、卵管鏡下卵管形成術などの高度医療に取り組んでいます。思春期月経異常、性分化異常、性同一性障害に対しては他科と連携しながら、また、子宮奇形、造腟術など一般病院では対応が難しい症例に対しての治療も行っています。

 婦人科診療に関しては各診療科、また看護部をはじめとした多くの部門のスタッフの協力なしでは成り立ちません。最先端の医療を目指しながら、何よりも患者さんのためになる医療を目指していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

婦人科長 島田 宗昭

 

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