周産母子センターの理念
本センターでは、周産期において取り扱う母体、胎児、新生児の診療に関係する産科、小児科、小児外科、胸部心臓外科、脳神経外科、眼科等がそれぞれの診療科の枠を越えて協力することにより、母体、児の双方に一貫した集学的治療を提供しています。
母体救命疾患では、当院の救命センターやICU、麻酔科、放射線科(IVR)との連携により、対応を図っています。母体合併症では、内科を中心に関連専門医との連携により共同管理を行い、周産期医療の向上を図っています。胎児異常では、出生前診断に基づいた胎児・新生児の管理も行っています。特に胎児異常では、県立こども病院と連携する体制をとっています。
一方、セミオープンシステムによりローリスク妊娠の対応も行っており、周産期医療を幅広く勉強することが可能です。さらに当センターは、仙台赤十字病院、こども病院とともに県下の周産期基幹センターとして機能し、1次施設、2次施設間との連携を強化するとともに、母体救命、胎児異常、早産などの対応に関し機能分担も行い、地域周産期医療を守りつつ、周産期医学の向上のため臨床および基礎研究に貢献する使命も担っています。このような視点より、若い先生方には臨床研究の作業を進める過程を一緒に学習してもらい、その間に周産期医学の魅力も伝えたいと考えています。周産期チームは15−18名で構成されています。
若い方々へのメッセージ:若手医師より
当センターにおいては前述の通り、ローリスク妊娠からハイリスク妊娠に至るまで様々な症例を経験する事ができます。今後、産科婦人科学会の専門医、周産期系の専門医などサブスペシャリティを目指す方もおられると思いますが、当センターは日本周産期・新生児医学会の母体・胎児の研修基幹施設であり、専門医を目指すにあたっても十分すぎる程の症例を経験する事が可能です。また、若手であっても、上の先生方の見守りのもと主体性をもって診療を行う機会が多くあり、それも当センターの大きい魅力となっています。日々、多くの症例と接し、その診断・治療方針をいかに決定するか、患者へどのように説明するか、手術・処置の手技獲得など、勉強は尽きませんが、充実した研修が送れると思います。
![]() 毎朝の周産母子センターミーティング |
![]() 小グループカンファレンスの様子 |
母性胎児部門 | 妊娠しているお母さんやおなかの赤ちゃんをサポートします。 周産期専門医(母体・胎児専門医)を中心とした各科専門医と協力して、妊婦・胎児そして出産の管理を行います。 |
||
新生児部門 | 生まれてきた赤ちゃんをサポートします。周産期専門医(新生児専門医)を中心とした各科専門医により、新生児の管理を行います。 |