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教授挨拶(2022年度)
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新型コロナウイルス感染のパンデミックも三年目となりましたが、いまだに終息の目途が立たない状況です。さらにウクライナでの戦争が連日報道され、日常生活にも影響が出始めています。
このような未曽有の情勢の中で、今年もたくさんの研修医が東北大学の産婦人科専門医プログラムに入ってくれました。東北地方の産婦人科専門医数はまだまだ少ない状況ですが、逆に一人の専攻医が経験できる症例数は多いというメリットもあります。また私たちの教室の関連病院では分娩の集約化が進み、産婦人科医も分娩を扱う病院に集中的に配置されており指導体制が充実しており、医療の高度化にも対応できる体制を敷いています。産婦人科に興味のある初期研修医や医学生のみなさん、東北大学病院ならびにその関連病院に見学に来ていただくことを強くお勧めします。
教室・同窓会のみならず、東北6県の大学病院・産婦人科教室が協力しながら人材を育成するとともに東北の医療を盛り立てたいと思います。
東北大学
八重樫伸生
未だ新型コロナウイルス感染症の終息は見通せない中、令和4年度が始まろうとしています。学部での講義、病院での実習、初期研修先のマッチング、学会のスタイルなどはこの2年間で大きく変わりました。オンラインでの仕事が増え、遠くにいる人々とも移動の手間をかけずに画面上で会議を行うことも容易になりました。思わぬ副産物でオンライン化が急速に進んだことで便利になったこともあるのは事実です。しかしながら、この2年間は、やはり人間は直接その土地に赴き、その土地のものを食べ、その土地の人と触れ合うことで自分自身の経験や知見を増やし己を高めることができるのではないかと再認識させられる2年間でもありました。
東北にはその土地独特の風土や気候、食物が各県にあり、また我々の関連病院には「臨床」「研究」を熱意をもって指導する人間がいます。「ここでしか得ることができない」経験が東北にはあります。初期研修医・医学生の皆さん、withコロナ・ニューノーマルの時代だからこそ、この東北で自らの知識・技術を磨いて是非とも己を高めて下さい。我々が全力でサポートします。
2022年(令和4年)春
齋藤昌利