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第8回東北連合産科婦人科学会研修医会

東北大学産婦人科平成23年6月4日(土)、ベストウェスタンホテルニューシティ弘前にて第8回東北連合産科婦人科学会研修医会が開催されました。

今年は東日本大震災の影響のため、例年より規模を縮小しての開催となりました。

産婦人科専攻医、東北大学産婦人科プログラムの初期研修医、学生さんや一般病院の初期研修医、後期研修医の先生方など多数の参加をいただきました。



東北大学産婦人科

今年のテーマは、例年とはやや趣を変えて、

  1.「東北6県の産婦人科専攻医プログラム」
  2.「より働きやすい環境へ〜男性医師の立場から〜」

の2題で各大学から代表によるシンポジウム形式で発表が行われました。



東北大学産婦人科

「東北6県の産婦人科専攻医プログラム」については各大学とも人材不足と言われる産婦人科の状況を改善すべく、それぞれに苦労され、専攻医プログラムの工夫をされている様子がわかりました。

当教室からは石橋ますみ先生が当教室のSUSROGの成果について発表されました。



東北大学産婦人科

SUSROGに則って特色ある各病院を研修することで多彩かつ豊富な症例を経験することができるという、自身の経験にも基づいた内容で、これから産婦人科を専攻しようと考えている学生さんや初期研修医の先生方にとって、非常に魅力的な内容だったのではないでしょうか。



このテーマの発表の後、初期研修医の先生方、学生さんが各大学の専攻医プログラムの中から、もっとも魅力的と思うプログラム「ベストプログラム賞」を1つ選ぶというアンケートが行われました。この結果、東北大学産婦人科専攻医プログラムは「ベストプログラム賞」を受賞することができました。

ついで、これまでとはやや違った視点から、「より働きやすい環境へ〜男性医師の立場から〜」というテーマで、佐藤孝弘先生よりご自身の子育ての経験を交えた発表がありました。現在、女性医師が増加しつつあり、女性医師が出産、子育てなどで休職する機会も増えている中、男性医師、女性医師それぞれが協力をすることでお互いに働きやすい環境になるのではないかという発表でした。いずれのテーマも活発な質疑応答がなされ、短い時間ではありましたが非常に有意義な会ではなかったかと思います。

また、前日の6月3日には弘前市内にて、各大学から学生、初期研修医、後期研修医が参加しての研修医会懇親会が開かれ、今後の東北地方の産婦人科医療を担うべく親睦を深めることができ、大いに盛り上がりました。

2012年度の東北連合研修医会は秋田市内で開催される予定です。東北地方の産婦人科若手医師が多数参加され、東北の産婦人科医療のますますの発展のため活発な交流が行われることが期待されます。

文責 佐藤 いずみ

〜研修医会に参加した初期研修医の先生がたの感想より〜

 

初期研修医 大山喜子

今回、東北連合に参加させて頂きました。
初めての学会参加で、しかも弘前まで行かなければならないということで、遠くて大変ではありましたが、充実した2日間を過ごせました。
一日目の研修医会では東北6県の産婦人科専攻医プログラムの説明と男性医師の立場からの働きやすい環境作りについての発表があり、研修医の私にとってはとても興味深い内容でした。他にも一般演題では普段なかなか診ることのない珍しい症例について聞くことができ、また特別講演やランチョンセミナーではその道の専門の先生による最先端の話を聞くことができ、私には少し難しくはありましたが大変勉強になりました。
懇親会の前には地元のアイドルであるりんご娘やたかまるくんが登場するというサプライズに、学会参加者一同大盛り上がりでした。思いもよらず、弘前を楽しめてよかったです。
懇親会では他の病院で研修している研修医の先生や、普段なかなかお会いすることのできない、他の大学や病院で働いている先生方とお話しすることができ、いろいろな体験談を聞け、研修生活のいい刺激となりました。
この学会参加を通じて、学術的でありながら、心の充填にもなった2日間でした。

 

初期研修医 神野恵子

弘前にて開催された東北連合産科婦人科学会に参加させて頂きました。
昨年度学生として参加した時も非常に勉強になり、楽しかった記憶があったので今回も非常に楽しみにしていました。
今回は研修医という前回と違った立場で参加するので、演題を聞くときにも自分がこの立場だったどうするかな、こんな治療もあるのだな、など色々考えさせられました。
また、他大学の方、市中病院の研修医など自分と違った立場の人と意見交換する場もあり、新しい考え方に触れ合うことができました。自分が今まで考えもしなかったことについて熱く話し合うことができ、少しではありますが広い視野で考えるいい機会を得ることができました。
これからもたくさんの学会に出ることがあると思いますが、その度に1つでも多く何かを学び、成長できたらと思います。
今回東北連合への参加という貴重な機会を与えていただき、八重樫先生はじめ諸先生方に心から感謝いたします。